ナミエガエルが静かにしている

ナミエガエルが静かにしているです。

問題児と先生

はじめまして~ナミエガエルが静かにしているの日記で~す。数年前、学校の先生からこんな話を聞きました。


小学校の先生にとって、「問題児」とどうつきあうかは第一歩の試練です。ある小学校のA君は友達の髪の毛を引っ張る、カバンを振りまわす、というように暴力がひどかったそうです。


なんとかしなければいけないと思った先生がお母さんと面談してみると、家庭的な事情がありました。


その家庭には2人のお子さんがいて、お母さんは再婚した後妻さんでした。上の子は先妻のお子さんで、下の子が自分の子のA君。


でも、お母さんは上の子が悲しい思いをしなくてもいいように、ふだんからとても気を遣っていて、次男のA君はそれがおもしろくないのでした。


なんだか、上の子ばかりが優遇されているように感じたのでしょう。


それからはなるべく、先生は自分の家に呼んでいっしょに遊んであげたりしました。家庭のほかにほっとできる場所がないのかもしれないと気づいたからだとか。


A君はナポリタンが大好きで、今の子にしてはめずらしく?おばあちゃんの手料理のようなものが好きでした。フキを煮た料理を「おいしい」とパクパク食べていたとか。


おじさんかよ、って感じですが(笑)。ともあれ、先生の愛情でA君の心はほどけていって、まわりへの暴力もなくなっていったそうです。